◆藍染との出逢い


私たちが藍染に興味を持ち始めたのは、2014年の夏のこと。

いけばなの香葉先生の紹介で、外山正さんを知りました。

 

それから交流が始まり、念願叶い神戸のアトリエへお迎えできるまでにおよそ1年。

2015年5月30日、新神戸駅で外山さんご夫妻をお迎えしたあの日を忘れることができません。

 

人混みの中、いまかいまかと改札をのぞきこみました。

そんな私たちの目に、なんとも鮮やかな藍色が飛び込んできたのです!

見事な藍染をお召しになって、「よう!」と笑い、手を挙げる陽気な男性。

 

 

 

 

 

その方が外山正さんであると一目でわかりました。

 

 

日本に残る数軒しかない藍師外山家の染め師として16代目。

思わず指折り藍の歴史に思いを馳せました。

 

 

このご縁がきっかけで、

アトリエ風和の特別講座として、外山正さんをお招きし、

藍染茶話会や、藍染直売会などを開くようになりました。

 

 

この出会いが、

 

私たちの未来を少しずつ少しずつ変えてくことに…

<当時のFacebook告知の様子>

◼️藍染茶話会の様子(神戸 住吉山手のアトリエにて)

 

その後もご自宅へお招きいただいたり、文通やお電話、楽しい交流が続きました。

外山さんの藍染への情熱が、次第に私たちのほうへじわじわと浸透してくるのを感じていました。

 

 

◼️アトリエで月に一回開催していた「Foo*waマーケット」にて、藍染販売会


遠い世界だった藍が、回を重ねるごとに身近なものとなっていく。

 

 

 

 

 

徳島へも何度も足を運び、アトリエ風和で繋がった方々と藍染を楽しみ、学びの機会を増やしました。

夏はそろって藍染講習会が恒例となりました。徳島 藍住町「藍の館」

あちこちへ出かけ、色々なものを染めました。

 

さまざまな野外活動の際、みなで藍染を着て参加。

 しっかり働き、しっかり遊び、その心地良さを体感する機会も増やし「生活着」としての藍をもう一度考え直しました。

 

藍は鮮やかなブルーを愛でるだけではない。

目に見えない効能こそ藍の力。肌で感じて初めて本当の藍の凄さに気付きます。

 

遠い昔、兵士は鎧の下に藍で染めた下着を着たそう。

抗菌効果で蒸れの不快感を抑え、脱臭してくれる衣。傷口には藍の葉を押しあてその上から藍で染めた包帯を巻いたとか。

 

どんなに泥だらけで汗をかいても、爽やかに過ごせる作業着としての藍の力は、夏の野外活動の愉しさを倍増させてくれました。

そう、

 

今思えば。

 

藍染に出会ったからこそ、インドアなふたりはアウトドア化していったのです。

 

 

藍畑から手掛けたい…

 

そんな想いを仲間たちに話すようになってきました。