CONQUES 創立5周年を迎えて

2016年2月2日、CONQUESは創立5周年を迎えました。

企業卒業し、大空の下を真っ白な気持ちで歩いたあの朝からは早6年が過ぎ、7年目を迎えるのです。

感謝の気持ちを伝えたい人が、頭いっぱいに浮かびます。それだけ沢山の方々に、親身になって支えていただいた月日でした。

 

 

ぴっかぴかの1年生が小学校卒業して中学生になった、そう思うと、結構な年月ですね。

その間には結婚があり文化サロンFoo*waを立ち上げたりと転機も踏み、それらがより月日を永く感じさせるような気がします。

この間、小さな夢はいくつも叶いました。反面、決定的な大失敗も2つあった、そんな6年という年月でした。

 

元気いっぱい走り回った小学生時代を終えて今年、CONQUESはやっと中学生。ちょっとはにかんで、時折将来の事なんて考えて悶々としちゃう時期。といったところでしょうか(笑)。

 

サラリーマンなら、会社のブランドや媒体のコンセプトに連れ添うしかないのですが、自分が歳をとるにつれ、または環境の変化に伴い、良いと思うもの、発信していきたいものも共に成長してしまうのは人として自然な流れです。幸いなことに、それに従うことができる立場ではあります。

 

この6年のうちに次第に開いてしまった、扱うものと自分自身との乖離を、どん。と縮めて自分のほうへ引き寄せるのが今年かな、という想いでいます。

 

康越の個展で始まったことに象徴されるように、今年は文化事業に力を入れ下地づくりをしようと決めました。

地域貢献として立ち上げたFoo*waをCONQUESの柱にする、という意味ではなく、

CONQUESの「事業として本格的に文化事業を取込む」ということです。

 

振り返れば、大学卒業の時、芸術文化支援から卒業するか、コミュニケーションデザインから卒業するか、

一生持ち歩く最終学歴というものを、自分としてどうすべきか、周囲との折り合いの狭間でその決定のためだけに1年を要しました。

既に仕事を持ちながら社会人編入学をしていた為、周囲の理解や支え、応援があってこその大学生活でしたから、単に自分の意志だけでは決められない立場でもあったのです。

私は芸術文化支援を希望しましたが、周囲はコミュニケーションデザインを推した。

「女性がひとりで生きて行くには、より商業的で経済的な分野のほうが可能性が広がる」

結果、自分も納得した上でコミュニケーションデザインからの卒業を選び、その流れで企業MDになり、いくつもの企業さまとご縁をいただきつつ、今に至ります。

 

そして12年が経った…

あのときの決断は、正解だったように思います。

 

中学1年生になったCONQUESは、自らの意志が芽生え始めたのではないでしょうか。本来望んでいた方向に、体も手も行くのです自然に。

ブランクがありますがコミュニケーションデザインの分野で過ごした12年を持って芸術文化事業に臨む今のほうが、どんなに明るいか!そのことだけは、実感しています。

 

アパレル事業に関しては、トレンドを的確に読み、次のヒットを仕掛ける戦略性も大きなスキル。より文化的な背景をもったものづくりや、仕組みづくり、見せ方、売り方の編集に力を注ぎ、これまでとは1まわり2まわり、広い視野で系統の違うアパレルを目指していこうと思います。私たちだからこそ文化的背景からの切り口は、アパレルのそれに負けていては話になりません。

 

 

また真っ新な気持ちで学び返しながら、精一杯日々を積み重ねていきます。

 

いつまでも変わらぬ、先輩方それぞれの立場からのご支援、お導きに、心より感謝申し上げ、

これから先いつまでも傍で見守っていただけますように、お願い申し上げます。

CONQUES 代表 志間 圭子