康越 書展「手師の言祝ぎ」を終えて

何から言葉にしてよいか。。

「感謝」の文字しか、思い浮かびません。。

寒い中、年明けのお忙しい中、会場へと足を運んでくださった皆様、遠くからエールを届けてくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

 

康越にとって初めての個展は、ふとした事から2ヶ月前に決まった突然の出来事。

実質の準備期間はわずか1ヶ月半…! 怒濤の年末年始を越えて迎えたこの大舞台だったのです。

 

 

5日間でお迎えしたお客さまは、私たちの把握では延べ137名。お名前等が把握できなかったお客さまを含めますと、それ以上です。

 

ふたりで精一杯のお声がけさせていただきましたが、ご挨拶すらできなかったお客さまも多く、至らないことばかりで胸が痛みます。


康越にとって、どんな苦労があっても手放すことができないものが書道です。

そこまでさせたその「愉しさ」を、ただただまっすぐに伝えることができればそれでいい。

 

六甲山の山裾のアトリエで文化サロンを運営する傍ら書道を伝え、人と会い、創作活動に閉じこもるだけでなく積極的に社会と関わり続ける日々が「康越」という書を構成しています。そのままを、ポートピアギャラリーに集約し、再現しよう。と、

 

準備期間が短かったことは、かえって私たちの迷いを消し、物事をシンプルにさせました。同時に、大事なものが明確にもなった。



 

 

いくつかの作品は、手元を離れ、巣立っていきました。

嬉しさと、言葉にならない感謝の裏に、その作品たちを生んだ大事な日々が思い出され、胸が苦しいくらいの寂しさも感じてしまいました。

 

この個展で得たものを糧に、一歩一歩強く歩んでいきますので、どうか、今後とも温かい応援をいただきますように、お願い申し上げます。

 

美術画廊の本来の姿とは異なる展示方法、再度の大筆揮毫、さまざまな試みを寛容に受け容れ、ご尽力賜りましたポートピアホテルの皆様にも重ねて心より御礼申し上げます。