言祝ぎポスター裏話

新しく作ったこちらのHPでBlogを綴ってみようかと思います。

(以前、アメブロを使っていた頃がありましたが方法が難しかったのと、広告が多くて断念。。。)

 

こちらで時々、のんびり、ゆったり、気ままに…綴っていけたらいいなぁと思っています。

 

さて、1ヶ月後に迫った康越の個展「手師の言祝ぎ」。

 

ある朝、朝ご飯を食べながら「ポスターどうする?どんな感じが良い?」慌ただしく会話が飛び交って。

たまたま「森の中で大筆書いてるとか…いいなぁ」と!

 

昨今の「書家」と聞けば、研ぎすまされたグラフィックデザインでクールに、アーバンな雰囲気でまとめられる方が多い。

それに比べ康越のHPにしろ諸々は…六甲の自然の中で、小川さらさら、小鳥ピヨピヨ🎵な、なんとも平和な感じです。

 

「…ダメかな?」

「康さんらしくて、良いんじゃない?」

 

その場にあったものでパパっとこんな絵コンテを描きました。(下左)

話を聞いて、なんとなくイメージで描いたイラスト。

<ポスター撮影> Studio Cheese 酒本和範氏

http://studiochee18.wix.com/analog-photography


それから2日後、まさに、この絵の風景そのままの場所で、「風和」と筆を揮っていたから驚き!

 

構図といい、人の位置、格好までほぼ絵コンテにそっくり…!!

不思議な気持ちになりながら、みるみるとこのポスターが出来て行ったのでした。

 

撮影は神戸市垂水区塩谷にスタジオを構える写真、家酒本和範さんのアナログカメラによるものです。

酒本さんは、写真家としてデジタル化が加速するカメラの世界の芸術としての危機感、同時に一瞬を切り抜く職人としての確かな技術と理念、誇りを持っておられました。日頃、康越が時折り熱くなって語る文字や筆に対する想いと似ているところがありました。

 

人の手による、温かみ、ぬくもり、そこにあるその一瞬にしかない大事なもの。

 

それらを何も壊さずそっと包み抱き上げるように、丁寧に撮られた酒本さんの1枚1枚は、どこか、胸の奥をぎゅっと掴まれるような切なさや、愛情、今日ここにしかない季節の愛おしいまでの表情が詰っています。

それを知ったとき、写真って、こういうものだったろうか。と私たちは顔を見合わせたのでした。

 

個展まで1ヶ月。

こうしてたくさんの方々にご尽力いただきながら、準備が進んでいます。

 

◆康越 個展 〜手師の言祝ぎ〜

http://www.cnq.co.jp/書家-康越/2016-01-個展-手師の言祝ぎ/