みなさんもうご存知とは思います。お知らせが遅くなりましたが
私たち岬藍は「佐田岬半島ミュージアム」に出店させていただくことになりました。
半島のちょうど真ん中あたりメロディーライン(国道197号線)沿い、
「瀬戸農業公園」という道の駅にできる伊方町の新たな文化施設です。
ミュージアムは2階フロアで展開、3階は南は宇和海、北は瀬戸内海が眺められる展望台。
私たちは、その1階部分のお店を任せていただくことになりました。
…話は1年前にさかのぼります…
2022春からテナント募集のコンペが始まり、そのニュースは知っていたものの、
並ぶのはみかんジュース?イリコ?ヒジキ?そんなイメージでした。
お買い物に不便な半島で子育て世帯の我が家にとっては「コンビニが来てくれたらな」なんて切実な話もしていました。
その頃、一足早く2階カフェの内定があり、コンペで事業者に決まったお菓子屋さんがたまたまお友達シャンティさんで、岬藍として内装のお手伝いを頼まれ皆さんと打ち合わせした際に
「1階テナントがまだ決まらないんです」という話を聞きました。
「藍染など文化体験型でも良いんですか…?」と。
今思えば、その時の何気ない会話から始まったのでした。
じきに公募最終日。
私たちは京都からのショートステイファミリーを迎えて忙しくにぎやかな夏の週でした。
何度か「意思表示だけでも」と熱いお電話をいただき、心は揺れていました。
〆切最後の日もお電話をいただいて色々な悩みも不安もお話しさせていただいて…
夜、夫婦で改めて真剣に話し合い…明け方、書類一式が完成し、
お昼頃、「確かに頂戴いたします」担当の方が、大変丁寧に受け取ってくださったのが印象に残っています。
A店(35㎡) B店(52㎡) C店(38.5㎡) 3店舗の公募
…どれかに受かるかな。。ドキドキ
これら3店舗に対するテナント募集だったのですが…最終日まさか。。
他の検討中だった業社さん方どこからも書類が出なかった!!…そうで
️
非公開でのプレゼンテーション日がきました。
私たちらしく岬藍のこれからを伝えました。用事があり、まだ家に帰りつかないうちに…
「合格です」 通知を賜りました。
しかも
「全3店舗分、岬藍さんに決まりました」 と!!!
昨夏8月中旬のことでした。
(2022年末の工事風景)
1階天井が高いのがわかる。
私たちは藍葉収穫の最盛期で何かに取り憑かれたかのように来る日も来る日も藍葉を刈っていた頃です。
灼熱の太陽の下、滝のように汗を流し…
気づいたら…目の前には16トンに積み上がった藍葉。
涼しい秋の風が吹き始めたころ、
「あぁ。。次のステップに行こう…」 自然とそんなふうに思えてきました…
そして、ミュージアム工事着工。
よく通る道沿いに立派な建物がみるみるできていくのを、日々の忙しさに謀殺されながら横目で見て。
蒅作りや畑の仕込み、スタッフも増え、明らかに量産の域に入った岬藍の様々な試行錯誤と失敗に奮闘した秋冬。
2023年4月末 佐田岬半島ミュージアム、建物が完成。
博物館という建物だからこそ単純に物販だけではなく、もっともっと…魅力豊かに、動きある、
町の芸術文化の底上げになるような空間にできたらいいなぁと思っています。
私たちにできることは書、花、藍染、アート…伝統文化や美術の側面から色々に考えて
ずっと永く続き、たくさんの人が訪れ、半島の事知って好きになり
ああ、ここいいなぁ。って感じていただいて毎日元気に挨拶を交わし、季節と共に移ろう手仕事に溢れ生涯現役でいられるような場所に。
岬藍としての未来も大事に考えながら、美しい山や海、土や水のことも考えながら
町のひとも、外から訪れるひとも、みんなが楽しみながら関われる、佐田岬半島らしい、半島だからこそできる文化体験、
文化発信になる場にできたらいいなぁと思っています。
まだまだ頭の中は片付いておりません。
完成したミュージアムに入ることができ
お店が始まってからもっと見えてくるものがあるかなと思っています。
みなさんにもお願いです。道の駅「農業公園エリア」のこれから「伝統文化」のこれから、一緒に考えていただけませんか。
この件もあり
秋以降の藍染のお客さまにはスケジュール通りお応えできない面も多々、ご不便をおかけしております、申し訳ありません。。
いつ公にしていいのか分からず説明しにくかった1年でした…
今夏、オープンの予定です。
今後ともにぎやか健やかに
末永くどうぞよろしくお願いいたします。
アトリエ風和 / 岬藍ファーム
■伊方町ホームページより 画像お借りしています。