明けましておめでとうございます。
ここ佐田岬半島はお天気よく、風もなく、大変静かで長閑で、あたたかいお正月でした。
今年の言葉は「漸進(ぜんしん)」です。一歩ずつ、着実に進む、という意。 康越_書
1月8日、3年目の藍畑の畑終いを完了させました。
藍の枯れ葉を集め、大きな草団子で草山を作り、火をつけます。※届出をして
ものの数分で藍は空に昇り、土へと還ります。
そうして畑一面は、またすっきりとした平地になり春の種まきを待つばかり。
この瞬間が、大晦日よりも紅白歌合戦よりも、我が家にとっては「1年が終わり新たな年になる」年越しを感じさせます。
農業は、毎年同じようでぜんぜん違い、季節に沿っていて風情があるものだなぁと3年目の畑終いを迎えてつくづく思いました。
何が何だか、藍という植物をまじまじと見るしかなかった1年目、
たくさんの虫にやられ、自然栽培の難しさを痛感した2年目、
ああしよう、こうしよう、工夫に富んだ3年目…豊作でした。
だからこそ、全てにおいて「着実に」。
何か作業を効率化しようとか、手を抜くための試行錯誤は必要ないと学びました。
農業において手を抜く創意を諦めた(笑)、そんな4年目の藍畑がスタートします。
書道も生け花も、同じです。
はじめから省けるところはなんてない。それを探すことを諦めて、ただただ手を動かしていたいと思う「漸進」です。
今年もたくさんの方々が、ここ佐田岬半島、岬藍ファームを訪れてくださることと思います。
中には嬉しい再会もたくさんあるかなと思います。
みなさまにとっても、健やかな1年となりますよう、心より新年の御慶びを申し上げます。
アトリエ風和 岬藍ファーム 康越 香珠 常葉
2022の門松やお正月花のいけこみの様子
大晦日まで作業は続きました💐💐💐✂️✂️✂️