藍畑への挑戦

7月20日  夏真っ盛り、庭園も更地も草の勢いに圧倒されながら、その「草の生命力」に次の夢を託したのです。

 

タデ藍の栽培

 

今日は、運営委員会メンバーで更地の下見に入りました。更地面積は約500坪 (1650㎡)

 炎天下の活動になったこの日も、康越と私は藍染の服を着ていました。

 

吸水速乾性に優れた藍染の衣類は、汗を吸い取り、素肌を快適に保ってくれます。

 

汗がしたたり落ちることのない背中、べっとりと張り付かないシャツ、

それだけでも1日の疲れは随分ちがうのです。

スタッフ全員の作業着を藍染にし庭仕事をして、早くその快適さを皆で共有したいと思いました。

 

外から見る限り一面、砂利が敷かれているように見えていましたが、

実際には南側の片面5m幅ほどで、それ以外は土。よく観察すると北側へ踏み込むにつれて草丈は高くなっており、

土の厚みは充分にあるようです。

 

鍬を入れると、ざっくり深く入ります。

 少なくとも30㎝以上は土がある、よかった!

 

 

おそらく、昔は田んぼだったのでしょう、

やや粘土質のもったりした土。

庭園から腐葉土や草木灰を運び入れることにします。

耕し混ぜることで、藍にとって居心地のよい環境を作り、

砂利の敷かれた際の土から1本ずつ畝を作っていくことにしました。


ハルジオンに似ているが、葉が細いのでヒメジョオンか。

外来種と思われる草たちばかり、繁茂しています。

日本古来の草たちは、きっとこうした生存競争に負けるのでしょう。

ダキバアレチハナガサ(抱き葉荒地花笠:南アフリカ原産)

 

スターチスに似た茎。乾燥に強そう。

ドライフラワーにしてみようと思います。


子供の頃の「草むら」の草とは、

だいぶん違って来ているような気がしました。

 

見えないようで、日本は少しずつ、こんなところからも日本らしさを失っていっているのかもしれない、

そう思うと少し切なくなりました。

 

気がつけばいつの間にかきつい陽射しも穏やかになり傾いて、涼しい風が吹いていました。