(中国にて撮影指示)
これまでは、どこか提携先のアパレル様や、
メーカー様に属して出張していました。
海外出張も同じ。いつも脇にぴったりとアテンドさんがついて。
アテンド役も営業マンもなし、ふたりだけでの海外出張は、
数あるこれまでの機会の中で今回が初めて。
仕事をしながら、夫婦としての時間もあって、
海外出張でオンとオフを体感したのも初めてのことでした。
日本国内のアパレルは、小ロット競争が激化。数年前には数册しかなかったメジャーな通販カタログも、
今や主婦でもネットショップが運営でき…しかも無料!
「服が売れない」のではなく、「どこにでもあり、どこからでも買える」時代になったのです。
今まで大手カタログ会社等と組み、大量生産のマス・ロットをどうこなすかだけを考えて、各地の工場レーンを整えてきました。
しかし数年前から、布がかけられ埃をかぶったミシン、そんな生産レーンを数多く見るようになった…
企画が?商品が?縫製が、デザインが、販売が…どれが、誰が悪いわけでもない。
時代が、変わった。
そして、これが「ファッション」というナマモノの正体。
中国は、私たちのあらゆる無理難題に、応え続けてきてくれました。
ここ10年を振り返っても、その努力に助けられたシーンがどれだけ浮かぶことか…!
今、これから、私たちはどうすれば、その恩を返していくことができるでしょう。
そのことばかりが頭にあった、今回の中国出張でした。
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